やり過ごす
症例検討会は、稀有な症例や診断に迷う症例などを共有して、次回似たようなことがあった場合に対処できるようにする会だと思っている。典型例でもいいがそこから何か得られる発表であることが望ましい。最新の知識の披露も結構だがそれが提示症例と何の関係もなく、またその知識が自らの手で得たものでもない場合、そこに集う人は困惑するばかりである。以前同じことがあった時には、長老格?の人が注意をしたが、2度目はそんな注意はしてくれない。大人とはそういうものである。自分に害が及ばなくて、本人に直す気が無い場合、注意してくれる親切な人はなかなかいないのである。また、問題を共有する必要があるので、提示の方法や自分の辿った思考を説明するのにも、誠実さが必要である。まああんな論文を出すくらいだから、そういう点も適当なんでしょうね、バレなきゃいいやくらいの気持ちなんでしょうね、と、再確認するのみである。
by uchinadap | 2019-10-20 14:52 | 病理 | Comments(0)