束の間の独立

最近、調べ物をしていて偶然に昔の知り合いの末路?を見た。CNSは無いもののソコソコの堅い仕事をしており、外国でボスに気に入られて独立して、すごいなー!と心に残っていたのだが、今回見つけてしまったHPでは、アメリカの若い、恐らく年下のPIのラボで肩書はStaff Scientist。日本でも国立のテニュアトラックに乗れてよかったね!とか、帰国後すぐに大きな研究所で何千万と研究費もついて期限付きプログラムのPIとか、華々しく独立したのも束の間、数年の間に小さい論文も出ずに結局はどこかでポスドクとか、就活は40過ぎても終わっていない。却ってポジションも年齢も上がってしまい、しかも失敗という判子も押されて、更に厳しい進路になる。止め時を逃した、というか。もちろん同時に成功して終身雇用ゲットの人もいるから色々なんだけれど、この失敗してしまった人はこれからどうするのかと思うと、忘れられない。私も、もしこのポジションがテニュア審査のものだったら継続は無かっただろうから、終身雇用のありがたみが身に沁みるのである。就職が決まった時に国立のテニュアの人に「いいな、上がりですね」と言われたことを思い出す。自分のことは置いておいてだが、テニュアのコースに乗る人はそれなりに論文を書いてきた人なので優秀なボスの元では仕事が出来るという能力は間違いなくあるのだろうが、独立した時に数年後を見据えた作戦や、ラボの経営の仕方(雑用に押しつぶされちゃうとか)がまずいのでは?と思う。そしてその力は独立したから急につくものではなく、独立までに養っておくべきなのだ。逆にうまく行っている人は、やることが絞られていて、岐路となる時点の判断が的確だったんだろうなー。そんな訳で今年はまだ昨年に引き続き片付けの年度であるとともに、次の5年に向けて準備を整えるのである。

[PR]

by uchinadap | 2016-05-08 18:29 | ラボその他 | Comments(0)