原理はどうでもよく

実験なんて、所詮、このような条件でやれば似たような結果が出ます、という報告集だ。「このような条件」というのが、どのくらいの幅や精度なのかによっても再現性は異なる。だから実験条件を詳細に残すことが大切だ。そのなかでもウエスタンなんて、最後のメンブレンの画像操作はしなくてもシグナルを増幅する方法もあるし、突っ込みどころが多い実験だ。さすがにもう発色の人はいないと思うが、フィルムの質感が好き、とかいっちゃって、CCDカメラに移行するのに抵抗していた(る?)派も結構いて、フィルムを取り込んでの定量性には何の意味もないと思うが、定量線も書いていない化学発光でグラフを描いてご満悦というパターンが多いんじゃないでしょうか。またレビューアーも、その結果を得るに至るまでの工程には無頓着で、グラフになってn=3があれば許す、みたいな人も多い。とはいっても、蛍光検出システムは機器の価格が高いし、本学では共通機器に入っているからよかったものの、個人ラボで用意しろと言っても私は出来ない。そんなこんなで今ある機器を使わないと、というラボも多いのかもしれない…。グラフに関しても、私の世代の研究者であれば、エクセルから画像ソフトに持って行くのが今ほど簡単ではなく、手書きでトレースしていた時代を経験していると思う。もっと前の世代の人ならエクセルも無い。ボスがそこで実験をやめてしまっていたら、その方法がよいものとされ、トレースするのが当たり前、という認識になってしまうんじゃないでしょうか。報告書を読んで書いている訳ではないので、適当な雑感です。

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# by uchinadap | 2017-08-11 08:12 | ラボその他 | Comments(0)

認める

 随分前だが、握手を拒んだ福原愛という事件?があった。今日アンケートを答えながら、それを思い出した。学振とか、卓越とか、制度があること自体がどうか、という議論は無く、細かいことを聞いてくる。ここに答えてしまったら、制度を肯定しているような気がするので、その他欄にコメントをする。
 余り知られていないのではないかと思うが(私は理研に行くまで知らなかった)、理研には基礎科学特別研究員というのがある。月給約50万円、期限3年。これをもらっている人達のなかには確かに優秀な人もいるが、そうでない人ももちろんいる。個体差が大きいのは仕方がないとしても、データとして、これまで採択された人の追跡結果をぜひ知りたいものである。
 
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# by uchinadap | 2017-08-10 12:14 | その他 | Comments(0)

4時からは向いていない

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「金沢」「ビアガーデン」で検索しても4件くらいしか出てこない。ANAかフォーラスか、エルビルか、北國ビル。ものは試し、といってみたが、まだこの時間は暑く、誰もいない。8月のビアガーデンは7時開始が正解のようである。

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# by uchinadap | 2017-08-07 12:34 | 石川 | Comments(0)

書評集

38歳から48歳までの間、新聞の書評を書いていたキョンキョン。文章も構成もかっこよく、その年齢で考えていることなど垣間見れるのも面白い。最後に担当編集者が振り返りインタビューをしている。

アイドルだった私は、「この程度やれば十分」と言われることが多く、悔しかったんです。本当はもっと頑張れるはずなのにって。

いろんな専門家がいる中で、私がここにいる意味は何だろう、何が求められているんだろうなぁって考えて、・・・。

長い間業界で生き残っているだけあって、流石です。この人、アタマがいいな~!と思うときは多々あるが、その中でも多いのは、自己評価と他者評価のブレが無く、文脈(システム?)のなかの自分の位置がわかっている人だ。そういう人は物事や他人への評価も的確なことが多く、信用できる。
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# by uchinadap | 2017-08-04 07:41 | 本など | Comments(0)

対談集

 柴田元幸の対談集の最後に、ジョン・アービングとの架空のインタビューが載っている。そのなかに、「作家でありかつレスラーでありたいと思っていた。でももうそのころには、レスラーとしての自分には見切りをつけていた。」というのがあり、「諦める」と違う客観的な視点がいいな、と思った。
 「熊を放つ」を訳したのは村上春樹で、村上春樹も(確か)アービングと一緒にジョギングなんかしながらインタビューをしていた。川上未映子が村上春樹にインタビューした本を読んだが、川上未映子の下調べがすごかった。それがあるから的確な質問も出来るし、村上春樹からも信頼されるのだろう。また自らが書くものに関しても厳しい人なんだろうな、と、感じさせる。これから一緒に仕事をするのに、何の準備もしてこない。それなのに自分は信頼されると信じて疑わない。その後もそれから想像できるだろう。一事が万事である。
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# by uchinadap | 2017-07-31 07:31 | 本など | Comments(0)